「ANAカード、どれを選べばいいの?」
年会費2,200円の一般カードと、15,400円のワイドゴールドカード。7倍も違うのだから一般カード一択……と思いますよね。私も最初はそうでした。
でも実際に計算してみたら、本当の差はたったの6,600円だったんです。しかも年に2往復ほど飛ぶ方なら、その6,600円はほぼ回収できてしまいます。
私は子どもが小さかった頃、年会費の安さだけで一般カードを選びました。いま振り返ると、あのとき数千円をケチったせいで、かなりのマイルを取り逃していたと思います。
この記事では、ANA一般カード・ANA VISA Suicaカード・ANAワイドゴールドカードの3枚を2026年10月時点の公式スペックで比べ、「年に何回飛べばゴールドの元が取れるのか」まで数字で出します。
この記事でわかること
- 3枚のカードの最新スペック比較(年会費・ボーナスマイル・還元率)
- 年会費だけで比べると損をする理由(カギは「2倍コース」の手数料)
- ゴールドの損益分岐点——年に何回飛べば元が取れるか
- ANA VISA Suicaカードが向いている人
- カードを申し込む「前」にやると最大2,500マイル差がつくワザ
※年会費・マイル数は2026年10月時点の三井住友カード公式・ANA公式の記載にもとづきます(すべて税込)。
結論|「年2往復」がゴールドの分かれ目です
先に答えを言ってしまいますね
・年に2往復(=空港を4回)以上飛ぶ方 → ワイドゴールドカード
・飛ぶのは年1回あるかどうか → 一般カード
・通勤でSuicaを使う、家族カードは不要 → ANA VISA Suicaカード
そしてどれを選ぶにしても、申し込む「前」にマイ友プログラムの登録だけは必ず。1分の登録で最大2,000マイルもらえます(後半で手順を紹介します)。
【2026年最新】3枚のスペックを徹底比較

まずは横並びで見てみましょう。ここが判断のすべての土台になります。
| ANA一般カード | ANA VISA Suica | ANAワイドゴールド | |
|---|---|---|---|
| 年会費 | 2,200円 (初年度無料) |
2,200円 (初年度無料) |
15,400円 |
| 家族カード | 1,100円 | 発行できません | 4,400円 |
| 入会ボーナス | 1,000マイル | 1,000マイル | 2,000マイル |
| 継続ボーナス(毎年) | 1,000マイル | 1,000マイル | 2,000マイル |
| フライトボーナス | +10% | +10% | +25% |
| 2倍コース (1P=2マイル) |
年6,600円 | 年6,600円 | 年会費に込み(無料) |
| マイ友ボーナス | 500マイル | 500マイル | 2,000マイル |
| 空港ラウンジ | なし | なし | 国内主要空港が無料 |
| 海外旅行保険 | 最高1,000万円 | 最高1,000万円 | 最高1億円 |
※すべて税込。2026年10月時点の三井住友カード公式・ANA公式の記載によります。保険は利用付帯です。空港ラウンジは本会員と家族カード会員が対象で、同伴者は有料です。
年会費だけで比べると損をします|カギは「2倍コース」

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
一般カードは年会費2,200円。でもこのままだと、ポイントは1P=1マイル(還元率0.5%)にしかなりません。
これを1P=2マイル(還元率1.0%)にするには「2倍コース」に登録する必要があり、年6,600円の手数料がかかります。
一方のワイドゴールドは、この2倍コースが年会費に最初から含まれています。
同じ還元率1.0%にそろえて比べると……
| ANA一般カード | ANAワイドゴールド | |
|---|---|---|
| 年会費 | 2,200円 | 15,400円 |
| 2倍コース手数料 | +6,600円 | 0円 |
| 年間の合計 | 8,800円 | 15,400円 |
| 差額 | たったの6,600円 | |
年会費だけ見れば7倍の差。でも同じ土俵にそろえると1.75倍まで縮まります。
「2,200円 vs 15,400円」と「8,800円 vs 15,400円」。同じカードの話なのに、印象がまるで変わりませんか?
私が昔やってしまったのが、まさにこの年会費だけを見て決めるという選び方でした。
損益分岐点|年に何回飛べばゴールドの元が取れる?
では、この6,600円の差を回収できるのか。実際に計算してみましょう。
ゴールドにすると上乗せされるもの
①継続ボーナスが1,000マイル多い(2,000 − 1,000)
②フライトボーナスが15%分多い(+25% − +10%)
③国内主要空港のラウンジが無料
④旅行保険が手厚い(海外最高1億円/国内最高5,000万円)
シミュレーション|東京〜沖縄を年2往復する場合
東京〜那覇の区間基本マイレージは片道984マイル。2往復(4フライト)で3,936マイルです。
| ゴールドで増える分 | 内容 | 金額の目安 |
|---|---|---|
| 継続ボーナス | +1,000マイル | 約2,000円 |
| フライトボーナス | 3,936マイル×15%=約590マイル | 約1,180円 |
| 空港ラウンジ | 年4回利用 | 約4,400円 |
| 合計 | 約7,580円 | |
| 年会費の差 | 6,600円 | |
※1マイル=2円、空港ラウンジ1回=1,100円として計算した目安です。マイルの価値は使い方で大きく変わりますし、ラウンジの当日利用料は空港により異なります。
結論:年2往復で元が取れます
年に2往復(空港を4回使う)なら約7,580円ぶんのリターン。年会費の差6,600円を上回ります。
逆に年1往復だと約4,790円で届きません。この場合は一般カードのほうが有利ですね。「年2往復」が分かれ目と覚えておいてください。
しかもこれはマイルの価値を1マイル2円で計算した場合の話。ハワイやヨーロッパの特典航空券に使えば1マイル4円を超えることもあるので、そうなると差はもっと開きます。
入会1年目は、さらに差がつきます
ここまでは「毎年かかる差」の話でした。でも入会したその年だけ、もうひとつ大きな差がつくんです。
| 入会時にもらえるマイル | 一般カード | ワイドゴールド |
|---|---|---|
| 通常の入会ボーナス | 1,000マイル | 2,000マイル |
| マイ友プログラム | 500マイル | 2,000マイル |
| 合計 | 1,500マイル | 4,000マイル |
| その差2,500マイル | ||
2,500マイルをクレジットカードの決済で貯めようとすると、還元率1.0%でも25万円分のお買い物が必要です。それが最初の1回で手に入ってしまうんですね。
【要注意】ネットでよく見る「年会費割引」はリボ払い前提です
ANAカードを調べていると「一般カードは実質1,127円、ゴールドは11,550円」といった割引後の価格を見かけます。実はこれ、「マイ・ペイすリボ」に設定して、年1回以上リボ払い手数料を払うことが条件なんです。
割引の中身(三井住友カード公式)
・一般カード:2,200円 → 1,127円(家族カード 1,100円 → 522円)
・ワイドゴールド:15,400円 → 11,550円(家族カード 4,400円 → 2,750円)
ただしリボ払い手数料を実際に支払う必要があります。手数料のほうが割引額を上回ってしまっては本末転倒なので、仕組みを完全に理解している方以外にはおすすめしません。この記事では、あえて割引なしの金額で比較しています。
ちなみに割引後どうしの比較でも、一般カード1,127円+2倍コース6,600円=7,727円 vs ゴールド11,550円で、差は3,823円。ゴールドのほうがさらに有利になります。
ANA VISA Suicaカードは、どんな人に向いている?
3枚目の選択肢、ANA VISA Suicaカード。基本スペックは一般カードとまったく同じで、そこにSuica機能がついたものだと考えてください。
ANA VISA Suicaカードの特徴
・年会費・ボーナスマイル・フライトボーナスは一般カードと同じ
・Suicaのオートチャージに対応(対応エリアあり)
・カード1枚でSuicaとクレジットが完結する
・ただし家族カードが作れません(Suica一体型のため)/Suica定期券としては使えません
つまり「首都圏でSuicaを毎日使う、ひとり利用の方」にはぴったり。逆に家族でマイルを合算したい方には向きません。ご家族で貯めるなら、家族カードが作れる一般カードかワイドゴールドを選んでくださいね。
申し込む「前」に1分だけ|マイ友プログラムで最大2,000マイル

カードが決まったら、申し込みボタンを押す前にこれだけやってください。
「マイ友プログラム」は、すでにANAカードを持っている会員から紹介された形で入会すると、通常の入会ボーナスとは別にマイルがもらえるANA公式の制度です。
※プレミアムカードの欄は、2026年10月時点では5,400マイル(合計15,400マイル)に変更されています。一般カード・ゴールドカードのマイル数は表のとおりです。
順番を間違えると1マイルももらえません
マイ友プログラムはカードを申し込む「前」に登録が必要です。先に申し込んでしまうと、あとから登録しても対象外。「知らずに申し込んでしまいました……」というご相談を、私も何度もいただいています。しかも最初の1枚のときしか使えません。

【手順1】マイ友プログラムの登録ページへ
まずはANA公式のマイ友プログラム登録ページを開きます。

【手順2】紹介者の名前と紹介番号を入力する
紹介者の情報を入力する欄が出てきますので、下のとおり入力してください。
よろしければ私の番号をお使いください
紹介者氏名(カタカナ):マツムラテルミ
8桁の紹介番号:00086793

あとはご自身の「名前」と「生年月日」を入力すれば登録完了です。ここまで1分ほど。
【手順3】そのままANAカードを申し込む
登録後に表示される画面から「ANAカードに入会の方はこちら」に進み、決めたカードを申し込みます。

気をつけたいポイント
・登録から3か月以内に入会しないと対象外になります
・すでにANAカードをお持ちの方は対象外(退会後6か月経過などの例外あり)
・紹介者と入会者が同じ人の場合も対象外です
マイ友プログラムのもっと詳しい解説と、ポイントサイトを組み合わせた「3重取り」のやり方はこちらにまとめています。

私が「年会費をケチって損した」話

ここからは少し昔話におつきあいください。
私がマイルを貯めはじめたきっかけは、当時流行っていた「2,100円で海外旅行に行く方法」というE-bookでした。この2,100円というのが、まさに当時のANA VISA一般カードの年会費だったんですね。
「年会費2,100円払って、買い物をこのカードにするだけでマイルが貯まる」——これはいい!とすぐに発行して、せっせと貯めていました。
当時は子どもも小さくて、海外なんて考えもしませんでした。2〜3年に1回、無料で沖縄や北海道へ家族旅行。雲の上で子どもたちとキャッキャ言いながら過ごす1〜2時間が、なによりの幸せでした。それはそれで大満足だったんです。
ところが子どもが大きくなって、海外に行けるチャンスが出てくると——「もっとマイル貯めたいな〜〜」と思うようになりました。子どもにも海外を経験してほしい、という気持ちもありますしね。
そこで調べはじめて、はじめて気づいたんです。
あのときの私が知らなかったこと
私はカードを年会費だけで選んで、それ以上は何も比べていませんでした。「安いほうがいいに決まってる」と思い込んでいたんです。でも実際は、継続ボーナスもフライトボーナスも還元率も全部違う。数千円の差で、貯まるスピードがまるで変わっていた——そのことに、何年も気づけずにいました。
マイルを知ってからは「もっと早く知っていれば……」と、それまで現金で払っていた買い物を本気で後悔しましたねーーー。
それでも、知ってからは早かったです。
本気で貯めはじめたら、1年で67万マイル貯まりました
2006年から2017年8月まで、11年かかって貯めたマイルが45万マイル。
そして2017年11月から2018年8月までの9か月で貯めたマイルが、同じく45万マイルでした。11年かかったものを、9か月で。
2018年当時の内訳がこちらです。

ANAマイル実績 568,682マイル。

ソラチカカードにあるポイントが 40,761マイル相当。

SPGカード(現在のマリオットボンヴォイ・アメックス)で約4万マイル分。
あっ、それと2018年8月に韓国へビジネスクラスで行ったので、3万マイル使っていました。合わせて1年で67万マイルです。
67万マイルあると、こんなことができます
・ハワイへ16往復
・沖縄へ45回往復
・世界一周旅行2回ぐらい
・ニューヨークまでファーストクラスで4往復
※2018年当時の必要マイル数で計算したものです。現在の必要マイル数はANA公式でご確認ください。
自分でも数えていて驚きました。難しいことは何ひとつしていません。カードを正しく選んで、貯める場所を知っていただけです。
詳しい実績はプロフィールにもまとめています。

カードだけでは、ここまで届きません
正直にお伝えしておくと、クレジットカード決済だけで67万マイルは貯まりません。
還元率1.0%のカードで67万マイルを貯めようとすると、6,700万円分の決済が必要です。さすがに無理ですよね(笑)
私が一気に加速できたのは、ポイントサイトを組み合わせたからです。ANAカードは「土台」で、そこにポイントサイトという「エンジン」を載せるイメージですね。

「ANAカードは持っているけれど、もう少し大きく貯めたい」という方には、アメックス系のANAカードという選択肢もあります。

よくある質問(FAQ)
Q. ANA一般カードとワイドゴールド、結局どっちがおすすめですか?
A. 年に2往復以上飛ぶならワイドゴールドです。継続ボーナス1,000マイル、フライトボーナス15%、空港ラウンジを合わせると、年会費の差6,600円をおおむね回収できます。年1回飛ぶかどうかなら一般カードで十分です。
Q. 年会費の差は13,200円ではないのですか?
A. 一般カードで還元率1.0%にするには「2倍コース」の年6,600円が別途必要です。ワイドゴールドはこれが年会費に含まれているため、同じ条件でそろえると差は6,600円になります。
Q. 2倍コースに登録しないとどうなりますか?
A. 1ポイント=1マイル、還元率0.5%になります。100万円使っても5,000マイル。せっかく貯めたポイントの価値が半分になってしまうので、マイル目的なら2倍コースかワイドゴールドをおすすめします。
Q. ANA VISA Suicaカードで家族カードは作れますか?
A. 作れません。Suica一体型のため、ご家族はそれぞれご自身で申し込む必要があります。家族でマイルを合算したい方は、一般カードかワイドゴールドを選んでくださいね。
Q. マイ友プログラムは、あとから登録できますか?
A. できません。カードを申し込む前の登録が必須で、あとからの申請は対象外です。しかも最初の1枚のときだけ。ここだけは順番を間違えないようにしてください。
Q. 一般カードからワイドゴールドに切り替えられますか?
A. 三井住友カードの手続きで切り替えできます。ただし切り替えでは入会ボーナスマイルもマイ友プログラムも対象外です。だからこそ最初の1枚をどれにするかが大事なんですね。
Q. 飛行機にほとんど乗りません。それでもANAカードは必要ですか?
A. 乗らなくてもマイルは貯まります。買い物の決済と、ポイントサイトの経由。この2つだけでも十分です。その場合は年会費の軽い一般カードからはじめてみてください。
まとめ|「安いほう」ではなく「合うほう」を選んでください
| こんな方 | おすすめ |
|---|---|
| 年2往復以上飛ぶ/家族でマイルを貯めたい | ANAワイドゴールドカード |
| 飛ぶのは年1回あるかどうか | ANA一般カード |
| 首都圏でSuicaを毎日使う/ひとりで使う | ANA VISA Suicaカード |
| まずはお試しで始めたい | ANA一般カード(初年度年会費無料) |
この記事の結論
・年会費の差は7倍に見えて、同じ条件なら6,600円
・年2往復(空港4回)が、ゴールドの元が取れる分かれ目
・入会1年目は2,500マイルも差がつく(=25万円分の決済に相当)
・申し込む前にマイ友プログラム。順番を間違えると1マイルももらえません
マイルを貯めるカードは、年会費だけではなかなか決められないところがありますね。付帯サービスも含めてトータルで考えると、やっぱり自分のライフスタイルに合ったカード選びが必要です。
きっと、子どもが小さかったころの私にこの記事を読ませたら、もっと喜んでいたんじゃないかなと思って書いてみました。あなたの最初の1枚が、いい選択になりますように。
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